■2004年12月17日(金)
最悪よりも最悪 by ヴェルパパ
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ヴェルニを連れて病院へ行ったヴェルママから携帯に電話が入った。先生からヴェルニのことで話があるのでご主人にも連絡を取って欲しいと言われたそうだ。偶然、病院の近くにいたのですぐに病院へ。 夫婦揃ったところで大学病院での組織検査とその後のレントゲン撮影の結果について先生から説明があった。 病名はリンパ腫ではなく、原発性の肺の腺癌と宣告された。原発性、つまりもともと肺に癌が出来ることで、確率的にも年齢的にも非常に珍しく、肺癌はリンパ腫に比べて抗癌剤の効果がかなり少ないとも言われた。 今後の治療について先生から説明を受ける。ひとつは抗癌剤を使う治療。副作用のリスクは大きいが、癌をたたくことで延命に繋がる。でも、治癒の見込みは薄い。もうひとつは抗癌剤を使わず、今の状態を保つようにする。先生の見解も、かかり付けの先生は抗癌剤治療、麻布大学病院の先生は抗癌剤は使わない方が良いのではないかと分かれるくらい、難しい決断を迫られてしまった。 ヴェルママはヴェルニにとって辛くない方を選びたいと言った。それに対し先生からはいずれも最終的には辛くなるし、抗癌剤を打たなければヴェルニの命は3ヶ月と説明があった。 私はもちろん、ヴェルママは取り乱した。リンパ腫と診断されショックだったのに、それよりももっとひどい。ヴェルママのショックは計り知れない。とてもすぐに結論を出せる状況ではなかった。先生の理解もあり、じっくり検討することにした。気持ちが落ち着くのを待って、相談しようと思う。 | | |